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英語文献、もう怖くない!ChatGPTを使ってラクラク日本語訳するプロンプトのコツは?

英語文献、もう怖くない!ChatGPTを使ってラクラク日本語訳するプロンプトのコツは?

▼本日のゴールイメージ

『ムズカシイ英語の文献/記事をChatGPTに分かりやすく日本語訳してもらう

所要時間:5分以内

お仕事や副業などで、英語の文献やムズカシイ記事を読む場面ってないですか?

Deeplなどの便利な翻訳ツールがあったり、もちろんChatGPTも翻訳してくれるけど

もともとの英文の内容がムズカシイと、日本語に訳してくれた文章すら理解できない!!

「翻訳ツールで日本語に訳してみたけど、結局、内容がよく分からない!!」

ボクは頭がよくないので、こんなこと日常茶飯事。

本日はそんな人に向けて、ちょっとしたプロンプト(ChatGPTにお願いする指令)を作るときの工夫についてご紹介します。

今回の場面(例):

あなたはムズカシイ英語の文献(例:子供の肥満と骨折に関する学術論文)を読んでいます。

翻訳ツールで訳したけど内容はよくわかりません。

その理由は、その文献で使われている統計処理の方法がよくわからないからかも・・・

それでは、具体的に作業に移っていきましょう。

下のように4ステップでサクッと完了です。

本日の作業内容: 所要時間5〜10分以内

『ムズカシイ英語の文献/記事をChatGPTに分かりやすく日本語訳してもらう

ステップ① ChatGPTに事前に考えさせる 「○○って知ってる?」

ステップ② 具体例を交えて説明してもらう

ステップ③ 重点的に教えてほしいポイントを伝える

ステップ④ 今まで同じように日本語に直してもらう

おそらく、多くの人はいきなり「日本語訳して」ってChatGPTにお願いしてることが多いのではないでしょうか??

そうではなくステップ①~③の前処理を行うことで、小難しい文章を理解しやすく日本語訳&説明してくれるようになります。

動画のほうがもっと詳しく紹介しています。こちらからどうぞ!

ステップ① ChatGPTに事前に考えさせる 「○○って知ってる?」

これは「何かをお願いする前に、事前に考えさせると良い」

というChatGPTのプロンプトのテクニックをカンタンに活用したもの。

詳しくはこちらの記事 【速攻!】仕事で違いを生む! ChatGPTを用いた企画案/タイトル作成の極意 4ステップ!で紹介しているので興味のあるかたはどうぞ。

今回のやり方はめちゃカンタン。

「○○って知ってる?」って事前に聞くだけ。

一見大したことないけどカンタンで意外と使えるテクニックです。

例を挙げてみます。

このムズカシイ文献のひと段落を日本語でカンタン理解したいと想定します。

Childhood adiposity, adult adiposity, and bone health

子どもの肥満と骨の健康に関する英語文献の一説。

▼Deeplでそのまま翻訳したもの

多変量調整線形回帰モデルを用いて、成人の年齢、身長、LMI、身体活動、喫煙・飲酒状況を考慮した標準化回帰係数を算出した。媒介モデルの経路図では、予測変数(X)は小児期SFTであり、媒介変数または抑制変数(M)は成人FMPであり、結果変数(Y)は成人LS aBMD、FN aBMD、腕aBMD、または脚aBMDであった。各モデルについて、4つのステップを用いて媒介効果または抑制効果を同定した: (1) 小児期のSFTが成人のaBMDを決定することを示す(モデルY=C×X)(C=全効果)、(2) 小児期のSFTが成人のFMPに影響することを示す(モデルM=A×X)(A=間接効果1); (3) 小児期 SFT が成人 aBMD を決定し、成人 FMP を追加調整することを示す(モデル Y = B × M + C′ × X)(B = 間接効果 2、C′ = 直接効果);および (4) 媒介効果または抑制効果を決定し、その大きさを計算する。C > C′の場合,媒介効果が暗示され,そうでなければ抑制効果が暗示された.全効果(C)に占める全間接効果(A×B)の割合(%)=(A×B/C)×100%を用いて媒介効果または抑制効果を推定し、その有意性をSobel検定を用いて検定した。

ぶっちゃけ、Deeplで翻訳しても意味わかりません。

媒介モデル(causal steps approach)っていう、統計の手法が使われてるみたいで、なにやら難しい。

※「統計について詳しくないけど、論文は読まなきゃダメ」みたいな状況のひとには今回の手法がかなり使えると思います。

そこで、まず『○○って知ってる?』ってChatGPTに聞いてみます。

ChatGPTはちゃんと知っているようですね。

※ここの返答でChatGPTから「2021年以降のデータは持ってないのでムリ」的な回答が返ってくることもたまにあります。

そのときは終わったと思って、今回の作戦は諦めて撤退してください。すいません。

今回に関してはChatGPTは知っていました。

ただ、上記の説明は、専門用語も使われていて読みにくいですね。

なので、一旦考えてもらったことを、次は分かりやすく例を挙げて解説してもらいましょう。

ステップ② 具体例を交えて説明してもらう

プロンプトはこちらです。

ここでのポイントは”具体例を交えて”です。

ここで一回、ChatGPTとの会話のなかに「例を挙げる」という手法を登場させておきます。

そうすると、この先の解説にも具体例を使ってくれるようになります。ここがChatGPTとの会話での面白いところです。

じっさいに「テストの点数と勉強時間」を例にして「causal steps approach」っていうムズカシイ統計の手法について紹介してくれました。

これなら何だかわかる気がします。

▼ChatGPTからの回答

ちなみにですが、いちど「例を出す」というやり方をChatGPTに覚えてもらうと、その後の会話でも良いタイミングで例を出して解説してくれるようになります。

⇩こんな感じですね。

べつに「例を挙げて解説して」とはお願いしてませんが、勝手に分かりやすく説明してくれます。

ステップ③ 重点的に教えてほしいポイントを伝える

こちらが次のプロンプトのポイントです。

・○○という統計手法によって、何が明らかになったのかを重点的に教えて

・その際に、これまで用いた例を使いながら

シンプルに「下記の文章を分かりやすく解説して」だけだど、目的意識のないよくわからない解説がかえってきてしまいます。

”下記の文章”とは、今回解説をお願いしているムズカシイ英語文献です。

▼ChatGPTからの回答

『causal steps approach』っていう統計手法で何かわかったのかを、これまでの例(子供の勉強時間とテストの点数)を交えながら解説してくれました。

素人にも分かりやすく教えてくれていて、かなりありがたいですね。

ステップ④ 今までと同じように日本語訳してもらう

最後にいままで通り「分かりやすく日本語に直して」とお願いしてみましょう。

ここで、これまで頑張ってきたやり取りが効いてます。

これまでとは、まったく違った答えが返ってくるので驚きます。

▼ChatGPTからの回答

ChatGPTからの回答が分かりやすくなってるというのもありますが

”やり取りのなかで自分自身に知識がついていく”と言うのも大きなポイント。

ChatGPTに段階的にレベルを上げていってもらうことで、ムズカシイなことも理解できるようになります。

繰り返しですが、今回の手法は、たとえば

統計のことはよくわからないけど、英語の学術文献を読まないといけない

みたいな、「ちょっと前提知識抜けてるけど、仕事上やらざるおえない」みたいに場面で役立ちます。

ぜひ活用してラクしてください。

今回の話は動画の方が分かりやすいと思うので、YouTube動画もご用意しています。

振り返り 英語文献、もう怖くない!ChatGPTを使ってラクラク日本語訳するプロンプトのコツは?

本日の作業内容: 所要時間5〜10分以内

『ムズカシイ英語の文献/記事をChatGPTに分かりやすく日本語訳してもらう

ステップ① ChatGPTに事前に考えさせる 「○○って知ってる?」

ステップ② 具体例を交えて説明してもらう

ステップ③ 重点的に教えてほしいポイントを伝える

ステップ④ 今まで同じように日本語に直してもらう